軽トラからSUVまで 2022年日本で買える”ZEV”5選!

schedule2022年3月14日

世界の自動車メーカーでは、今、急速な勢いでZEV(ゼロ・エミッション・ヴィークル=排ガスを出さない車)化が進んでいます。

欧米では2030~40年までにガソリン車の新車販売を終了する、という宣言を出している自動車メーカーも多く、日本ではホンダが2040年までにガソリン車の新車販売を終わることを明らかにしています。

こちらの記事では商用の輸入EVや燃料電池車を含めて、「今日本で買えるZEVを5台!」ご紹介してみたいと思います。

1.日産 リーフ

量産型EVのパイオニア的存在であるリーフは、日産が2010年から販売している電気自動車(EV)です。2010年12月に販売開始となった初代リーフは2017年に2代目へとバトンタッチし、今に至ります。

現在は、大きく分けて2つのモデルが販売されており、それぞれ 332万6400円からの40 kWhバッテリー搭載モデル、そして441万7600円からの62 kWhバッテリー搭載モデル「リーフ e +」となります。

「リーフ e +」はより大きいバッテリーによる伸びた航続距離だけでなく、急速充電も通常モデルが最大50 kWまでなのに対し、最大100 kWまで対応しています。購入は全国2000箇所にある日産ディーラーから可能なので、現在日本で最も手に入りやすい電気自動車となります。

2.トヨタ MIRAI

「未来」から名付けられたこのトヨタのセダン「MIRAI」は、電気自動車ではなく、水素で電気を発電する「燃料電池自動車(FCV)」と呼ばれるタイプのZEVです。

通常の電気自動車は、充電スタンドにて充電口に直接ケーブルを差し込んで充電しますが、水素で走る「MIRAI」の場合、水素ステーションにて水素を充填するという方式を採用しています。水素の充填は、ガソリン車がガソリンを給油するのと同じぐらいの速さで充填を終えることができ、一回の充填で約850 kmを走行可能とトヨタはしています。

現在販売されている「MIRAI」は2020年に販売が始まった2代目モデルで、初代は2014年から2020年まで販売されていました。初代はトヨタのハイブリッド車「プリウス」のような見た目をしていましたが、2代目ではクーペ風スタイリングを持つファストバックセダンとなり、性能とカッコ良さの両面で大幅な進化を遂げました。

3.HWエレクトロ ELEMO

今までは乗用車を紹介してきましたが、こちらはEVの商用車です。「エレモ」は日本のHWエレクトロが2021年から販売しているEVトラックです。ベースは中国で製造されているアメリカのEV小型トラック「セントロ メトロ」となっており、それを日本向けに各種改良を施したモデルが、「HWエレクトロ エレモ」となります。

現在は小型貨物自動車(4ナンバー)登録の「ELEMO-120」、「ELEMO-200」、そして全長を縮めて軽自動車の規格に収めた「ELEMO-K」の3種類が用意されています。

荷台スペースもそれぞれ3種類から選ぶことが可能で、配送用途などに役立つ「ボックス」、農業用途や長物を搭載するのに便利な「ピックアップ」、そして使い道が自由な「フラットベッド」となっています。販売体制やメンテナンスなどにおいてはすでにカー用品店「オートバックス」との提携を発表しており、これにより全国のオートバックス店舗にて万全の体制を構築するとしています。

4.ヒョンデ アイオニック5

約12年ぶりに日本での乗用車販売を復活させた韓国の自動車メーカーが「ヒョンデ」です。当時は「ヒュンダイ」という名前で日本にて展開をおこなっていましたが、2009年日本での販売低迷を受けて日本撤退を決めました。それから約12年が経った2022年2月、電気自動車「アイオニック5」燃料電池自動車「ネッソ」の2台を引き連れて、日本最上陸を果たしました。

撤退当時は、車そのもののクオリティが悪く、それが販売低迷へとつながっていましたが、今のヒョンデはアメリカやヨーロッパなどの各市場で高い支持を得ており、日本車や欧州車とは遜色のない出来上がりに達しています。

今回、日本で販売される電気自動車「アイオニック5」は、ヒョンデが2020年に発表したEVサブブランド「アイオニック」の最新モデルです。

イタリアの名門デザイナー「ジウジアーロ」によって1970年代にデザインされ、ヒョンデの大躍進において大いに貢献したコンパクトカー「ポニー」から着想を得たデザインは、唯一無二のユニークさを全面に押しながらもシンプルであることが特徴です。このようにデザインにこだわった電気自動車はなかなかないですし、街中をひとたび走れば注目の的となることは間違いないでしょう。

5.ヒョンデ ネッソ

前述のアイオニック5と一緒に日本で販売予定なのが、燃料電池自動車SUVの「ネッソ」です。これは先述のトヨタ MIRAI同様、水素を充填するタイプの自動車となります。

「ネッソ」自体は2018年から韓国などで販売されており、ついに2022年に日本へ上陸した形となります。一回の水素充填で820 km走れるとしており、これほどの性能を持つZEVのSUVは日本市場では他に存在しません。

これらヒョンデの2車種は買うだけでなく、カーシェアで試乗することも可能です。株式会社 DeNA SOMPO Mobilityが展開するカーシェアリングプラットフォーム「Anyca」ではアイオニック5を100台、ネッソを20台投入し、一般の人にもレンタル可能としています。今後ますます韓国からの新エネルギー車を街中で見る機会が増えることとなるでしょう。